帰国治療することにしました

私は今、日本にいます。

 

アメリカで不妊治療を、とタイトルにしておきながらなんですが、実はIVFは日本で受けることにしました。

理由はいくつかあって、

 

①あと1年程度で本帰国になる可能性が高い

これについてはなんとも言えないのですが、すでにアメリカ滞在が4年となり、アメリカで治療半ばに帰国する事も考えられなくありません。その場合、お金は払ったのに治療を最後まで受けられないこともありえます。

また、駐在中に第一子を授かったとして、もしまだ余剰の凍結胚があった場合、それは破棄するしかなくなります。本帰国してしまえば、一人目の育児が落ち着いたから、二人目もそれを使った移植をしよう、と簡単に言える距離ではありません。

 

②医療費の問題

以前の記事でも書きましたが、私の保険は基本的に不妊治療はカバーしていないので、IVFは治療を始める前にパッケージ料金を払わなければなりません。

高級外車が買えそうな金額を払っても、妊娠できるかできないかは誰にも分かりませんし、ある意味ギャンブルです。

ファイナンシャルカウンセラーとIVFのコストについて話し合いをして、日本への渡航費、滞在費を入れても、帰国治療した方が安く済むだろうという結論に達しました。

 

③言葉の壁

治療中は、本当にストレスでした。

医師も看護師さんもいい人達でしたが、いい人達であればあるほど、自分の英語の出来なさに申し訳なくなってしまって、聞きたいことがどんどん聞けなくなってしまいました。最後の方になってやっと、メールで聞けばいいんだってことに気がついたのですがもう後の祭り。

IVFを日本で受けるにあたって、メディカルレコードをリリースしてもらったのですが、それを見て初めて、こんな検査もしてたんだ、と知ったことも沢山ありました。

 

④クリニック選びが難しい

私が通っているクリニックは週休二日制です。

なので、IUIをしていた頃から、生理が土曜に始まってしまうと、D3の月曜の朝に電話して、D4かD5が一回目の診察になってしまったり、週末にIUIか重なりそうになると、むりやり金曜日にやってしまう、なんてことが多々ありました。

治療を始める前は、とりあえず婦人科医にオススメされたクリニックでいいや、と思って通い始めましたが、やはり治療が進んでいく中で、週末に通えないことに対して少し不満も出てきたのが本音です。

また、田舎に住んでいるため、ほとんどの近くて行けそうなクリニックがどこかの大きなクリニックの分院であるため、labは併設していないのでlab代(血液検査、精子洗浄、多分IVFのlab代も)は外注先から別途請求される、というクリニックばかり。

labが併設されている本院に行けばこのlab代は掛からないのですから、分院に通う私は、毎回数百ドル余計に払っていた事になります。


 高刺激系のクリニックしかない

どうしてもホルモン剤を沢山注射する治療法が怖かったのです。

特に自己注射・涙

排卵用のhCG注射すら打てない私に、毎日の自己注射はちょっと敷居が高すぎました。



とまぁ、色々と書いてみましたが、一番感じるのは、これだけ沢山の治療法がある中から好きな方法を選べた、ということ。

日本でしか出来ない治療法もアメリカでしか出来ない治療法もありますから、とても恵まれているってことを肝に銘じて、頑張りたいと思います。